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       今までの記憶のかけらの残像です。    小さすぎる私の心のシャッターですが、、、。

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2011年2月21日 (月)

お父さん、もうすぐ桜がさく春です。

徹は悲しかった。白い雪に足を滑らせて川に落ちた瞬間に気が付いたが遅かった。

体は最初の数分は冷たさも感じていたが、急な流れに体が翻弄されていくうちにそれも

忘れた。不思議に冷たい体なのに何処からか、つぎつぎに流れる涙が熱くてたまらないの

がくやまれた。霞む目の前をセキレイが飛び抜けた。白セキレイ、、。

目が追いかけていく。      「とおるっ!」                   「とうさん?」

今日は快晴で澄み渡った青い空がもうすぐ4月なのを徹は思いかえした。

もうすぐ桜も蕾をつける。でも桜は嫌いだった。綺麗過ぎた。

5月は俺の誕生日だったのに、ここで死ぬんだなとわかった。竿をまだ握ってた。はなせ

ば助かるかもしれない。でも指が固まってなす術もない。大きい尺ヒメマス3匹釣った。

残念だ。父さんが喜んでくれるはずだった。嗚呼、とうさん。とうさん。助けて。とうさん。

父はそれから3ッ日後に川下の柳に掴まるような仕草で見つかった。雪解けの水が少しだ

け悪戯をして退いた。    気まぐれの慰みをのこした。     わたし。

穏やかなその日の出来事に誰も言葉をなくした。桜さく春の匂いのする暖かな日だった。

Blue_hills

僕はかなしかった。ながれるみず、ながれるきせつ。ながれるなみだ。かくせないもの。

おだやかなあさ、ぼくはちちにからだをだかれて、ながれるなみだにおぼれて、

ちちとぼく。だれ?おわかれです。のことばでひきはなされた。かなしみのこころ、とどきま

す。ほほをさすっても、てをにぎっても、さけんでも、おえつしても、あやまっても、とどきま

す。ぼくのせいで、かなしみがふかくなる。ふかくなる。いてもたってもいれないの。

とうさん。とうさん。ごめんなさい。ごめんなさい。あなたをちちとよぶことを。よぶこと。

ありがとう。ありがとう。ぼくのおもいでをなくさないけつい。ありがとう。よろこんでくれて。

すこしだけわかる、あなたのきもち。つたわるかなしみ、ありがとう。さようなら。とうさん。

Winter

とおる。徹は漢字こそ違うが、お前の母親のお父さんと同じ名前だ。

17歳のお前の母親だった人はまだ高校生だった。わたしがその人と縁があってお前は

生まれた。だけれど、彼女の環境は私達を認めてはくれなかった。

無理して産めば彼女も生死が危ぶまれる状況だった。しかし、彼女は周りの優しい助言を

捨ててお前を産んだ。召される事を望んでお前を産む決意をした。

彼女はみんなの前で御名に誓った。子供を、生まれて来るお前を助けてくださいと。

父さんは彼女の父の自宅に寄宿してた。家族みな真摯な信者でやさしかった。

徹のことは父さんが育てる事で納得してもらった。みなは信じてとおるをわたしにくれた。

Sunset

とうさん、あの日のことを覚えてますか。「よしっ、これでいい。」「これでいい。」

僕が馬に巻き込まれて事故に遭い内蔵破裂で生死を彷徨った日に、あなたは会わせる

決意で、東京からその女性を、いいえ、僕の本当の母であるその人を呼んで面会させまし

たね。今思えば何故か嬉しかったのです。見知らない人なのに、不思議と。

寝てる僕のすぐ隣で、その場所にそぐわない笑顔の女性がいましたね。

皆が病で倒れそうなほど辛く悲しげな表情なのに、その女性は楽しげに笑ってました。横

たわる私に向かって。「お名前は?」と聞きました。

わたしがその人に自分の名前を告げると優しく笑って言いました。

「がんばってね。」 僕はその意味にきずく事無く、「はい。」とだけ答えました。

「よし、これでいい。」「これでいい。」その時だけ女性がハンカチで拭ってたのを見まし

た。そのことさえ不思議でした。あの人は私の本当の母でしたね。優しく綺麗な声でした。

お父さん、僕は今度、母のコンサートに行きます。小さい頃にそういえば貴方が嬉しそうに

わたしをその人のコンサートに誘ってくれましたね。不思議でした。子供のように喜んでる

あなたは幸福そうでした。    「幸福だったんでしょ?」

この間の事、そう1月に開かれた時は初めてで緊張しました。こっそりモニターを見てまし

た。母の優しい歌声が聞こえました。沢山の方から御花を頂いてました。

                        そして、どうか見守って下さい。お願いします。

                        おとうさん!もうすぐ僕の生まれた5月のコンサートです。

                        ずうと、あの人のブログから抜けてる5月の出来事に、

                        悲しくてもいいから、北国の思い出がしるされますように、、、。

                                                   

Water_lilies

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コメント

御免なさい。クローバーを植えたのですか?可愛いのでしょうね。
最近、ずっと自分のことばかりで暗い感じですね。すみません。
ありがとう。50万トンのありがとうです。
懐かしい。昔は3人の姉や妹とクローバーつみした。編み物や女性雑誌は
小さい頃からの馴染です。
小さい白い花は、もしかして初めて触れた「白い花」かもな?
「ポリポリ」食べるウサギの白い歯を今まさに、ふっと思い出した。
よく寝れます。有難いです。
ママもたまにどん底な気持書いたら?俺は読むよ。べしべし!

昨日 5つ葉のクローバー植えたよ。  ちゃパ~ 

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