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       今までの記憶のかけらの残像です。    小さすぎる私の心のシャッターですが、、、。

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2011年4月15日 (金)

「ケイ」のピアノ。サテイ、、、。

「ケイちゃん。」「うん。何?」「いや、いいんだあ・・」「何よ?」

「何?」「なになに??」

その一言だけ残していっちゃったケイちゃん。

僕と「ケイ」の最後の夜のお互いを確認する会話のやり取りでした。

調理師の僕は当時、新たに挑戦する方向性を見つけれなくて苦慮してたが、

それには当時流行の最先端のアメリカがいいような気がしてた。

自分の知らない世界があるところへ行くことが解決への道だと考えた。

僕は既にそれまで在籍した店の経営者にもきちんとした挨拶をして引退を告げてた。

その事を知った人たちが僕の送別会をしてくれた。

「ケイチャン」がアルバイトとプライベートを過ごしてた場所で、彼女の1日の生活になくて

はならなかった空間で僕のために盛大なお別れ会をしてくれた。

あれは、「ケイ」と僕が皆と一緒に過ごした最後の夜でもあった。

「これでお別れね、、」誰かが漏らした言葉で急に静まりかえった時は悲しかった。

「あ~あ」の一声にのって「おひらき~」で丸くおさまった。切なかった。

その場の何ともいえない空気を読み取った「ケイ」は冗談を言った。

それで周囲は笑いに転じた。

「ケイ」も仲間も、一同みな明るさを取り戻していた。―良かった。-「ケイ」のおかげ。

「じゃあ、最後の記念写真でもとろうか?」誰かが言った。

  「いいねえ~」       「さんせい!」

僕の横でにこやかに笑うケイの左手はくるくる円を描いてた。

当時、僕は別れが差し迫って眠れてなかった。「ケイ」との別れは辛かった。

僕は恋しかった。きっとまた、この子の微笑がアメリカでも思い出されて寂しくなるんだと。

そんな僕の思いを知る由もなく自由奔放な「ケイ」は、、、明るい。

彼女の左手はその仕草のまま僕の頭の上にある。僕は「ケイ」を横目でも見れない。

ケイの笑顔が想像される。

僕が泣くのを必死に堪えてることを知るわけもない。

       「くるくるパー!」

       「あはははー」「テツ君の頭ですよ~~!」

       「ケイ」の最後のさよならの挨拶代わりのいたずらだった。

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   「あ!何あの娘?」「自分で渡せばいいのにねえ。」

    「どうしたの?」

送別会もあっというまに終わり、静かになったお店に最後まで残ってたのは3人でした。

   芹奈さんと、その恋人の女性オーナー、、。

     「見てこれ。何か書いてあるよ」「テープも、、。」

僕は手渡された瞬間にケイからの手紙であることがわかった。

「テツくんへ、これは私が弾いてるんだよ、信じられないでしょ。」

「1度私の部屋に来てくれた時、テツくんがピアノ弾けるの?って言ったでしょ。」

「と、聞いてそれに思わず、私はっ!」「弾けませ~ん!て言ったでしょ!」

「違うんだよ~!」「私実は上級者でぇーす!」

「お別れが怖くなるから、お姉さんに渡します。」

「このテープは向こうで寂しくなったら聞いてね。」

「聞いてね、私を忘れちゃいやだよお。」

その時になって急に「何?なに?」といわれ、

対応に困る様な質問攻めのシーンが浮かんだ。

僕を困らせてた「ケイ」の声が聞こえた気がした。

手紙はつづいた。

「さていのじむ・のぺっていよ、少しテンポがスローだけど」

「その方がストレスがなくていいのよ。私は少しのんびりやさんだから、」

「タイムはかったら、30秒くらい間延びしてるからお笑いでゑ~ス」

スマイルスタンプのある手紙のしめくくりはさらに悲しげな独り言を感じた。

「あーあ、私独りになっちゃった。テツ君ともう会えないのかな。」

将来への不安か、彼女が抱える病気から来る不安だなんて想像できなかった。

「僕に病気を告げてくれてたら何か出来たのかな。」

「どうして言わなかったのケイちゃん。」

「別にもういいよ」ひとこと。言い切られたかんじだった。

「ケイ」の事は、僕がアメリカに渡って7ヶ月目の頃だったと思う。

芹奈さんから届けられた僕への手紙で知った。

僕への信じられない伝言になってた。

   「ケイちゃんが死んじゃった」

僕の先輩でもある芹奈さんは、あらゆる面で追いつけない人だった。

差がある。キャリアもバリバリで、なおかつ硬派でしられた芹奈さん、、、

その芹奈さんの表情が苦痛で顔を歪め、緊張した口調で語る様子が伺えた。

「ケイ」ちゃんから受けた傷でこころはずたずたになってた。

「どうしてなのけいちゃん」

芹奈さんは、ずうとつぶやいてたそうだ。それからの30分以上、ずううと

泣きっぱなしだったというぅ。その、彼の姿がまぶたから離れないらしい。

お店での芹奈サンはみんなの良き相談相手だった。ケイちゃんからも聞いていたらしい。

「自分が自分でないの。テツ君がアメリカに行っちゃってから。」

芹奈さんにはこれがどうしても彼女の、

心の中から発っせられた「さよなら」であるように思えてならなかったらしい。

「ケイちゃんは死んじゃった」電話では表現し切れない悲しみを伝える文面はさらに続いて

「でも、もういいの。」「もう生きて会えないから、もういいの。」

「・・・・・・・・」

テツ「僕」は6月の紫陽花の見物に鎌倉行った時のことを思い出した。

あれは、鎌倉に到着して、さあ、これからという時の出来事でした。

危うく梅雨時の土砂降りの様な雨は避けれたが、僕と「ケイ」は小雨に打たれて遊歩道を

散歩していた。

青空と雨は互いの呼吸を計るようにして、絶妙のタイミングで僕らを紫陽花の

咲き誇る境内で記憶に残る思い出のひと時をプレゼントしてくれた。

「紫陽花の上に落ちる滴は1つ1つがころころしててかわいいのね。テツ君。」

「あーあ?なにそれ?」「なになに?」

質問攻めのケイと「僕」のまいにちのヒトコマだった。

僕が「ケイ」に少しでも彼女の様に真似て聞いてれば、

少しは「ケイ」救われたのかもしれない。

もし、そうしてたら、、、、、

いまでも「ケイ」は生きてて、今日も僕の横で笑っていたのかもしれない。

僕の質問を待ちわびてたかもしれない。「かわいそうなケイ。」

きっとそうだ。

彼女自身は僕からのどんな問題や、質問にも答えたくてしょうがなかったんだ。

鎌倉から帰ったその日に、僕はケイとの思い出作りに一遍の詩を書いた。

「・・・・・・」

顔が・・・赤くなる位い恥ずかしいが、それは前半の半分に対してだ。

僕が作ったのは前の半分6ぎょうのみで、「ケイ」にそれを見せたら、

「じゃあ私が書きたしてあげるね」

と言って、けらけら笑って、

「どうして、テツ君がわたしを好きでいてくれるか、解らないじゃん」と言った。

わらってる。あい変わらずわらってる。「ケイ」の笑顔で何千回救われただろうか。

「ケイ」が足した後半の件はこの4行。

「・・・・」

僕は企業と契約で結ばれた「2年の契約期間」を破棄して1年で辞めた。

「ケイ」に会うために急遽帰国することにした。

「ケイ」のさよなら代わりが書かれたそれ、

芹奈さんからの手紙を貰って丁度半年しかたってなかった。

僕の死闘の様な毎日を、アメリカでの生活の思い出にと、

最後にしてもらった送別会は深夜までつづいた。

お別れで僕は再び泣いていた。

空港で「ケイ」を思った。

悲しみを堪えきれなくなり、自然と「ケイ」の間延びした「さてい」の「じむ。・・」をきいた、

何時だったか、ケイの言ってたじかんを計測したら、本当に30秒程長かった。

「ほんとうでしょ?テツ君!」・・わらってる。

僕は眠る前に「ケイ」のピアノを聞くたびに彼女に会いたい衝動に何度もかられた。

「もうすぐだから、まっててなけぃ」と話しかけてた。

アメリカにいる頃の僕は必死だった。

それこそ、どんなに忙しくても、時に千人のパーテーがあっても、

それが1日2組入っていようが、歯をくいしばって耐え抜いた。やりとげた。

アメリカ人の信頼を得る努力を続けた。「ケイ」のことを知ったあの日、、、。

めったに人を褒めないオーナーが奥のオフィスの社長室に来てくれないかと、

かしこまった英語で書かれた紙切れを秘書から渡された。

中では既に社長が待ち構えてた。

椅子に座ってた社長はおもむろに立ち上がり、

「さあ、座ってくれ」と一言うと目をつぶって

もう1度椅子にかけた。

僕を見た。

「君の忍耐と遂行能力に敬意を表したい。」そんな内容だった。

僕はこれからの事を考えて、僕への高い評価をしてくれてるオーナーに、

「ケイ」の事も話さないといけないと考えた。

しばらくして、そんなオーナーの僕への評価が気に喰わないと

フランス人シェフが批判をした。

僕の当時の日当は破格の1日1千㌦を越えてた。それは努力の証だった。

僕と入れ違いで出ていった彼は450ドル、それでも破格の賃金だった。

「星付きのレストランでの俺が450ドル、、。信じられない。」

女癖のある奴だったが、腕は一流だった。

何度もニューヨークの新聞や雑誌にも頻繁に取り上げられた。

彼の完璧を目指す姿勢はすばらしかった。

ここに食べに来るお客様は何処を見ても一流のセレヴばかりだった。

だが、彼は女性問題でいつもシクジル。

有名になれば為るだけそのようなことに出くわす。

今まで料理しかしてこなかった人間は業界の美談に上がると周囲の環境は変化する。

論評にも自然にその傾向が強く反映するのは仕方が無い。

料理人も人間、男女の関係は職種には関係はないのだから。

毎夜、御呼ばれで華やかなパーテイに出かける。

快楽のアルコールや喫煙は、自然と身体のリズム、コンデイションは著しく変化する。

悪化させる。

そんな中でも自分に厳しく、己を律していける人間だけが約束される。

其れほどにまで自分に厳しく接する姿勢が要求される。

僕は自分の料理に不安はなかった。

が、当日、つまり手紙で「ケイ」の死を知った次の日から料理のパフォーマンスが落ちる事

で迷惑をかけたくなかった、。

また、僕を大事に思ってたアメリカ人のオーナーの信頼をなくして、

彼をがっかりさせたくなかった。

その事を正直に彼に話した。

日本に残してきた恋人が亡くなった事を伝えた。

それと、どんなに疲れていても彼女の存在があったらからこそ今日まで頑張れたこと、

そして、仕事を終えて自宅に帰ると、彼女の演奏したテープを聴いて

今日までやれて来たことを話した。

涙は見せなかった。歯を食いしばった。

「リあり?」「わかった。」

彼はこの二言だけ口にすると顔をあげた。

キャッシャーの横には店内で流す曲を、デモテープにしてアレンジしてる大学生のアルバ

イトがいた。

彼を呼んで何か説明してる。

「ケイ」が例の口調で「なあに?」「なに?なに?」を僕に尋ねるのが聞こえた。

こだまみたいに喉の奥に逃げ込んで流れ落ちていく。

オーナーが何を説明したか理解できなかった。

ジェイクは片言の日本語を口にした。

それは、僕がキッチンで忙しくなると必ず口にする言葉だった。

忙しい時にわめいていた言葉だった。

「さびしいよ・ケイちゃん。」

「あ!またはじまったぜ!」「あははh-」「ケイちゃん・さびしいよ~」だって、、。

仲間からからかわれてた、、。「ケイ」は人気者だった。

「ケイ」のことをいつからか知ってたキッチンメイト、、、。

「サビシイイイーーー!」片言で言われた。さんざん言われてた。

でも、少なからず心が温まるような思いがした。

ジェイクは幼い時に両親をなくしてて、また今度、唯1人の肉親の妹を事故で亡くした。

3歳違いの妹だった。

僕は1人でオフィスに篭もり、翌日のメニューを考えてた。

そこに「明日のメニュー教えてくれ!」と言って側に来た。

僕はその事はオーナーから昨日1度聞いていた。

「葬儀は出せないけれど僕が今夜一緒に寝てあげるんだあ。」

「小さい時は狭い家には一人一人に部屋があるわけじゃあなかった。」

「僕と妹はいつも一緒に仲良く寝てたのさ、、。」

「今夜は最後なんだよ、、テツ。」

彼も僕を「テツ」と呼んでくれてた。

「こんな時はテツがキッチンで叫んでた、、サビシイイイで、いいのか?」

「、、、、、、、、。」

「ああ、。」

「そうだ、、、、、、、、、、、。」

「サビシイイイイイイイイイ。。」 ジェイクは静かに叫んだ。

その一言に思いを込めたジェイク、、。

僕は悔しかった。あの思いは悲しみを深くした。

「テツ・・・サビシイイカァ?・・・・」

「ああ、、さびしいよ。」

「こんな雰囲気の店だから、アレンジした曲は客受けのするものばかりなのだが、」

「あんなにしみったれた暗いキョクは駄目だから返したんだ。」

可哀相だが、オーナーの意見は絶対だ。

しかし、彼、オーナーは皆が帰った後でこっそり聞いていたらしい。

ジェイクの妹はプロも驚く華麗なセンスに輝き、新鮮な感性に満満ちてた。

だから、妹の奏でるサテイで、俺の悲しみを消してあげれる事が出来るはず。

そう伝えた、、。オーナーのやさしさ。

「さあ、俺とジェイクと3人で聞こうか。」

「聞こうか、、」は今までの僕への賞賛の言葉よりも優しさであふれていた。

最初で最後のオーナーが指し示した思いやり。

僕は「ケイ」の弾いてるサテイは聞いたことはあるが、前半はジム・ノベッテであることには

気がつかなかった。

もちろん「ケイ」の弾く曲はオリジナルよりもスローで仕上げられてた。

ジェイクの妹のピアノは淀む事無く流れるような優しさがあった。

それでいて、優しく落ち着き澄ました音色が首筋にチリチリと降りてきた。

自分の目から大粒の涙が転がり落ちるのを感じた。

消し去る事の出来ない悲しさを、乳白色に優しさく変えて行く景色がやるせなかった。

それは景色の向こうで白人と黒人がこぼれた涙に染まってた。

2人とも泣いていた。

ジェイクはピアノの上手な最後の肉親の妹を、オーナーは事故で亡くした妻の

キャサリンの事を、、僕は「ケイ」の事を思って泣いてたに違いない。

そのせいで涙が流れていたに違いないんだ。

ニューヨークの切れるような寒さの夜の出来事だった。

日本に帰ってから僕は「ケイ」のご両親に連絡を取って尋ねた。

「ケイ」のお墓参りに出かけた。

知ってか知らずか「ケイ」のお墓は以前に僕の住んでた自宅から思いも縁らぬほど

近かった。

歩いて10分も必要なかった。

「ケイ。お前はずううと僕といるつもりか。」

僕は「何で?」「なあんで?」と矢継ぎ早にする「ケイ」の声を聞いた。

「ケイ、、静かに。会いに来たよ。」

嗚咽が漏れてることに気がついた。僕の横、「ケイ」のお墓の前、、

「ケイ」のお墓の持ち主のご両親が2人で立ちすくんで泣いていた。

「私達二人は此処で待ってるから、ケイと2人きりで話してきなよ。」

そう言って僕を遠くから見てたはずだった。

ただ、僕があまりにも悲しそうだったから心配で見に来てたらしい。

3人で一緒に立つくしてたのだった。

「会いに来たよ、、、。」

「待たせたね、ゴメンネ、ケイ。」

調度6月の梅雨時のあの思い出、、。

僕の書いた詩に「ケイ」がなぞってくれた後半の言葉を、

「どうだあ~!」といわんばかりに読んで聞かせた。

喜んだはず、、、。

「何?」    「何??」  「テツ君~~~?」

「おしえてー!」

あまりに綺麗に蘇った「ケイ」の声に僕はそおと応えた、、、

「僕がそっちに行ったら教えてあげるね。」

僕は耳からアイポットのイヤホンをはずした。

「このカタツムリも食べれるのぉ?エスカルゴ??」

「食べれるのおテツ君!」

「まあさかー!」     「げらげらげら~~」

僕の大好きなペコちゃん見たいにキュートな「ケイ」のお顔が笑っていた。

「ありがとうテツ君」

「今何て言ったの?」

「テツク~~ン!」

僕はイヤホンから漏れてくるサテイの曲を消したくて、

イヤホーンをもう1度耳にさした。

「おそくなってごめんね。」

「ケイ、、。」

「ケイ」に逆キスされたあの晩のこと、、。

2人で霞町に下りながら、手を繋ぎながら歩いた。

「ケイ」に聞いた。

前から1つだけ、どうしても聞きたい事があったんだ。今聞かないと、どうしても、

のばしのばしになりそうだから。「なんで僕だったのお?」

あのお店で暫く声をかけてくれなかったよね、

「僕にだけ1度も、。」

他のアルバイトの女の子たちは気軽に声をかけてくれたのに、

「気難しいそうに見えた?」

「・・・・・・・・・・・・」

「冷たく見えた?」

「・・・・・・・・・・・・・」

「じゃあ・・なんでだろう?」ケイが声をかけえくれなかった理由は。。。

「ウザイ、、、、。」

「えっ?」

「うざそうだった。最低かな?」

「私が今まで見た男性の中ではね、、、。」

「そうなの?か、、。」「・・・・・・・・・・・・・」

「                  。」

「うっそうー!!」けらけらけら~けらけら、、、。

「ケイ、、、、。」「御免ね・う、、、うざくて、さあ・・」

「ばかー!。だからウソだって言ったじゃあなあい!」

「ねっ!!」

「本当はずっとタイプだったんだけどなあー」

「じゃああ、よかったんじゃあないの?」            「うん、、、、。」

「ダカラ、ねっ、テツ君が、私に飽きて、嫌いになるまで待ってたの。        」

「デ・ネ、、、」

「テツ君が諦めて他の子に浮気をしたら、あっさりとフル感じにしたかったの」

「だって、すきかどうかわかんないし、そこまで耐えられる自信なあんて何も無いものね」

「・・・・分る?テツ君?は,やりすぎるんだものお。私に。」

「自分ばっかりせめてー。」

「もっと自分を大切にしてあげてよテツ君をっも、自分をもっと!」

僕がここで始めた頃は、このことは消せない悲しみの1つだった。

あることがきっかけで、つぶやきはじめた頃に「ケイ」から言われた言葉を思い出した。

台詞は「ケイ」が言ってたのと同じ、、。

「やりすぎるんだよ。。」のひとことだった。

僕はその時までかろうじて保ってた孤独に対する抵抗をせいいっぱい続けてた。

その僕の魂が「やりすぎるんだよ」を聞いた瞬間にはじけて消えたことを感じた。

「ああ、、ケイはここにいるんだ。」と、思った。

どんな悲しみを抱えてたらあのような台詞が出てくるのか知りたかった。

「ケイ」に聞けなかったから尚更の事だったのかも。僕に向けていったことなのか、、

だから、その奥底で「ケイ」と同じ運命の定めを1人で静かに耐え忍んでいて、

その、悲しみの泉に相対しているのならば、どうにかしなければならないと考えた。

「おねがいねテツ君、オネガイネ」

ケラケラ声とペコちゃんのお顔真似て、

僕の頭の上でクルクルパーをしたあの時の「ケイ」の笑い声は、

その一言のメッセージの時に静かな口調にかわった。

「テツ君、、、、。私を見るんだよ、、、」

「みえるでしょう?私もテツくんと同じ悲しみを持っている。」

「ネ、ダカラ安心シテネ、ダイジョウブダカラネ。」

送別会の夜、会も終わりの頃、

僕と「ケイ」は二人きりで、酔い冷ましのためにお店の外に出た。

首都高の真下の材木町は静かだった。

走りおな都会の車の喧騒さえ感じさせなかった。

「うう、。うう、、。」

僕の火照ったカオに「ケイ」は両手を当てて、静かに言った。

お話の完結だった。

白く細い指先と小さい手で僕にくれたテープを奏でていたことは知らなかった。

でも、懸命に僕に伝えたい思いがあった。

僕の頬に「ケイ」の思いが哀し過ぎるほどにヘバリツイテいた。

そうなんだなと、今なら分る。

「ケイ」が真似る大好きなペコちゃん、、

そのくりくりまなこから涙が流れて落ちた。その時は、、。

「テツ君、、、。私を見るんだよ、、、。」

「みえるでしょ?私もテツ君と同じ悲しみを持っている。」

「ネ、ダカラ安心シテネ、ダイジョウブだからね。」

その人も同じ台詞をつかった。悲しかった、、。

「あんしんしてね。だいじょうぶだからね。」

ケイは素敵過ぎる笑顔で僕にキスをしてくれた。あの送別会の日、、。

二人仲良く霞町に降りていったあの時にもう1度戻れたらば、どんなに幸福だろうか。

お別れでの最後、綺麗な白い手を握った僕の右手から、

すううと抜いたあの時のケイの表情、、それを思い出した。

「じゃあね、あくしゅをして」とお願いをした。

この人にも二度と会えないのかも、そう思った。

定期券を握ったままの彼女の右手は同じ様なちいさくて優しい表情をしてた。

振り向かない彼女を見送ってると聞こえた。

「おねがいテツくん、おねがいね、、。」

「・・・・・・。・・・・・泣。」

「うん。わかった。そばにいるから、約束するから、ケイ、ゆるしてね。」

横顔から覗かせた笑顔が似ていた。

僕は雑踏の中に消えていく彼女の後ろ姿を見送った。

「ケイ」と僕の思い出。

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