フォトキューブ3D

chachaco

  • 231099545a10
       今までの記憶のかけらの残像です。    小さすぎる私の心のシャッターですが、、、。

cook

無料ブログはココログ

« 「母、子守唄、そして、、、」 | トップページ | when you believe »

2012年8月 9日 (木)

お盆の蛙達と此処に帰る人達。

お盆前は法事のために本家の仏間に集まる。

バンビ家の親戚が集まる。

その日のために早い時間から総出で精進料理を作る。

その中に大好きな胡麻だれでこしらえた白玉団子がある。

それはもちろん黒胡麻団子。

大きくて平べったいのが特徴で、

お口にいれると黒胡麻の香ばしい味わいと甘い味わいが

ほんとうに本当に美味しい。

料理はどれも美味しい。山菜のお煮しめやお蕎麦や天ぷらも、、

またこの時期の海では蟹が採れる。

季節がらこの時期の蟹はデカイ。

そして中でもワタリガニがとりわけ美味しいのです。

そうだ、、。

あなたと、あなたのお母様もこのワタリガニが好きだと知りました。

30cmもありそうなガザミは特別ですが、一回り小さなワタリガニの。あの

女蟹のオレンジ色の蟹味噌が飛び上がりたくなるくらいに美味しい。

それを何杯も食べる。間違って自分の指が蟹に思えるくらいに味が染みこんでしまう。

そうした親の歓声と、その親がお寺にある地獄絵図を明日からのお盆の間に見るように

と言い聞かす。ご先祖を敬えと言い聞かす。

その瞬間に、いつの頃に見た記憶か定まらない

その地獄絵図のあの真っ赤な火焔にあたふたと、

鬼に追いかけられて彷徨う亡者の形相が思い浮かぶ。

そして、墓参の優先順位が長男から行われることをまた思い出す。

本家の玄関を出ると周りが田んぼなので、あることを思い出す。

何故か?目を凝らして暗闇を見る。

それはお盆の日にちを間違ってこの世に出てきた親戚を探す。

仏間に飾られた遺影の面影を探す。

おじさんやおばさんが恨めしそうな顔でこちらを見つめている気がする。

今にも見つけ出して捕まえようと飛びかかるような気がする。

その暗闇に目が慣れてそこに誰も居ないのがようやく分かる。

すると急に静かだった暗闇の田んぼで、

何処かに隠れて僕みたいに息をこらして潜んでいた

蛙が何万匹も一斉に鳴き出す。

まったく明かりの無い帰り道に足を一歩進めた瞬間に急にまた静かに泣きやんだ蛙。

誰も居ないはずの背中の方に殺気を感じた。

あっと、振り返ったら女の幽霊がいた。

「あっ!」

僕は死ぬほど驚いた。

・・・・・・・

あっ?

「へへへっ!」

あっ?

姉ちゃんだった。

怖すぎた。髪の毛が長くて、、。

まるでお化けだった。

ああ、あの時は年下の僕だけど、

思わず優しいい姉ちゃんのほっぺをひっぱたいてやりたくなった。

あぜ道もお話もせずに無視してやった。

ずうっと心で馬鹿やろうと思った。

疲れ果てて帰宅して帰って見たら、あの姉ちゃんは、

最初からオカッパの短い頭なのを思いだしてとても驚いた。

ゲロゲ~ロッ、ゲロゲ~ロッ!

ゲコッゲコッ。ゲコッゲコッ。ゲロゲ~ロッ。ゲロゲ~ロッ。

また蛙が急に騒がしくなった。

明日お寺で地獄絵図を見るのが怖い。

そしてまた鮮明に見ようと近くにまで顔を寄せる自分がもっと怖い。

ゲロゲ~ロッ。

ゲロゲ~ロッ。

ゲコッゲコッ。

ゲコッゲコッ。

« 「母、子守唄、そして、、、」 | トップページ | when you believe »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: お盆の蛙達と此処に帰る人達。:

« 「母、子守唄、そして、、、」 | トップページ | when you believe »